音楽は今日も息をする。

あんでぃの音楽関連の記事を書くブログ。MONACAと田淵智也多め。

ファン歴10年目に突入した人がUNISON SQUARE GARDEN『MODE MOOD MODE』の感想を語る。

お久しぶりです。
長らくブログ書いてないな~と思ったら2か月ぶりでした。
不定期更新なので許してほしい所存です。

さて、今回はタイトルの通りUNISON SQUARE GARDENMODE MOOD MODEの話をしていこうと思います。
ただ、その前に僕とユニゾンの出会いをざっくり説明しておきたいのでしばしお付き合いください(自分語りになるので面倒な人は読み飛ばしてください)。



僕が彼らと出会ったのは2009年の1月でした。
何気なくCSの音楽専門チャンネルを垂れ流していた時に、耳に飛び込んできた甘くも鋭い歌声。
その曲に一瞬で虜になってしまい、気付いたら画面にくぎ付けになっていました。
放送が終わった後大急ぎで情報を調べると「水と雨について/UNISON SQUARE GARDENとのこと。
そっから音源を漁りだすと「あっこれすき…これもすき…」の繰り返しですぐにファンになってしまいました。


しかし当時の彼らはまだまだ知名度も今ほどではなく、周りに知ってる人もいませんでした。
僕は常々「なんでこんな良い曲を書くやつらが売れないんだ」と思っていました。


それから2年後、彼らはオリオンをなぞるで一躍その知名度を上げます。
「やっとみんな気付いたか(謎の上から目線)」と思いつつも、本当に嬉しかったですね。


オリオンをなぞる以降も桜のあと(all quartets lead to the...?)シュガーソングとビターステップを始めとしたアニメソングの提供ですっかりお馴染みになったわけですが、そんな彼らが1/24にリリースした7thアルバム、それが『MODE MOOD MODE』です。

「1/31の配信開始まで公式に曲名が公開されない」という珍しい試みが行われていたので(詳しくは各種メディア等を参照していただきたい)、この記事もそれに合わせて公開しようというわけです。


まあそんなこんななわけですが、ここから全曲感想を述べていきたいな~と思います。
※曲名、歌詞などに触れていきますのでご了承ください。


1.Own Civilization (nano-mile met)
アルバムの開幕を告げる曲。
前作(『Dr.izzy』)の1曲目エアリアルエイリアン」がまさかの変拍子で「いきなり攻めてるな」と思ったのですが、今回も同じぐらい「攻めてるな」と思いました。
グランジっぽさもある楽曲で、今までのユニゾンらしくはないです。
ただ、らしくないことをやるのもユニゾンらしいっちゃらしいですよね(哲学)。

2.Dizzy TrickSter
1曲目とは反対にユニゾンらしいポップソング。
過去の楽曲で言うと「ため息 shooting the MOON」「アトラクションがはじまる(they call it "No.6")」に通じるところもあるかな~と思います。
さっきも言った通り1曲目がアレなのでこういう"いつも通り"な楽曲が次に来ると安心感ありますよね。

3.オーケストラを観にいこう
2曲目以上にド直球ポップソングなのですが、決定的な違いとして(タイトル通り)オーケストラサウンドが入ってることが挙げられます。
サビがアニソン・JPOPでよく出てくるコード進行なのですが(多分)、それも相まってザ・ポップスな仕上がりです。
ただちょっとオーケストラサウンドをフィーチャーしすぎな気がしなくもないので、もうちょっと抑えめでもよかったかな~とは思いますね。
まあこの辺は好みなので難しいところではありますが…メロとか曲の構成とかはめちゃくちゃ好きなんですけどね。

4.fake town baby
13thシングルで、テレビアニメ血界戦線 & BEYOND』のOPになっています。
血界戦線といえばシュガーソングとビターステップなので、その縁もあって起用されたって感じなのでしょうか(よく知らない)。
曲調はそちらとは逆でバリバリなロックなのですが、その中に「甘いか苦いかは君が決めろよ」と、「甘くて苦くて目が回りそうです」を思い起こさせるような歌詞が入っていて、この辺は流石の田淵節だなぁと思います。

5.静謐甘美秋暮抒情

今作トップクラスに好きかもしれないこの曲。
ミドルテンポのちょっと洒落たグルーヴが最高に気持ちいいですね。
ギターの音も丸みを帯びてて好みです。
その中にちょいちょい「ああ~ユニゾンっぽい!」っていうフレーズやキメが出てくるのがたまりませんね。
「5分後のスターダスト」が好きな人にはぜひおすすめしたい。

6.Silent Libre Mirage
配信限定シングル。ドラマ『男水!』の主題歌です。
サウンドはユニゾンらしく爽やか、でも歌詞はユニゾンらしく尖っています。
外野はごみくず」「さっさと構えろ」という攻撃的なワードがこのサウンド・メロディに乗っかって出てくるの、最高にかっこよくないですか?

7.MIDNIGHT JUNGLE
今作のお祭りソング枠。
「場違いハミングバード」「オトノバ中間試験」「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」あたりが好きな人(僕を含む)は絶対好きですよねこれ。
調子こいた奴端から煉って千切って桜吹雪」なんて歌詞、どんな人生を歩んだら出てくるのか教えてほしい。
実はこの曲以前からライブでは披露されていたらしい(僕は現場に居合わせたことはない)のですが、ライブ映えもしそうですし、是非一度生で見てみたい…。

8.フィクションフリーククライシス
今作の一番やべー曲。
もうめちゃくちゃやりたい放題してるじゃないですか…ただそれがかっこいいんですけどね。
間奏~Dメロ~ラスサビの流れキメキメだしマジですげーことしてますね。
ライブで見ても思うんですけどユニゾンは本当に演奏力が高い。
それが如実に表れてる曲だと思います。

9.Invisible Sensation
12thシングル、アニメボールルームへようこそ第2クールOPです。
イントロからキメだらけでつい笑ってしまう。
初めて聴いた時は2Aのラップ調のところ、ユニゾンというよりは田淵がアニメや他アーティストに楽曲提供した曲みたいだなって思ってました。
でも聴いてるうちにこれはこれでかっこいいなって思えるようになりましたね。

あとはサビ、コード進行は前半と後半で大きく変わらないのですが、最後の「Invisi"ble" Sensation」のところだけ前半ではマイナーコードなのが後半ではメジャーコードになっていて、そこでメロが半音上になるのがすごく印象的です。
歌詞のメッセージ性も大好きで、特に「だから、生きてほしい!」この一文に全てが集約されている気がします。

10.夢が覚めたら(at the river)
今作でバラードらしいバラードってこれだけですかね。
斎藤の儚くも力強い歌声、こういう曲にはピッタリだと思っています。
過去の楽曲で言うと「クローバー」「シュプレヒコール ~世界が終わる前に~」あたりに通じますかね。
特にアウトロの「Flash back on the river」のコーラスはシュプレヒコール ~世界が終わる前に~」にも似たような展開がありましたし。

11.10% roll,10% romance
11thシングル、アニメボールルームへようこそ第1クールOPです。
Invisible Sensation」「fake town babyに比べるとこれがユニゾンの王道!って感じはしますね(もちろん両方とも良い曲ではあるんですが、方向性の差として)。
アウトロの歌い切ってバッサリ終わり!ってのかっこいいですよね。

12.君の瞳に恋してない
今作のリードトラック。
ホーンが入ったり、渋谷系の香りもする(メンバーのインタビュー記事にも書いてありましたし)可愛げのある曲ですね。
ニゾンってポップな曲もたくさんありつつも基本的に3人の演奏で成り立つような曲が多いので、外部のサウンドを取り入れて行く曲ってそんなにないんですよね。
そんなアレンジばっかになるとちょっと違うな~と思うかもしれませんけど、今ぐらいのペースでアルバムに数曲ぐらいはあっていいと思います。

「虹色に光る幸せ そんなものがなくても
小さじ一杯のカラクリが生み出せるもの
ちょっと信じてみてはくれませんか
保証がないのは本当だけど
僕の手握っていいから」


これ、田淵から僕たちへのメッセージだと思っていて、僕はそれを信じていきたいなと思う訳です。
アルバムの最後がこの歌詞でホントに良かった。


というわけで全曲感想を述べてきました。

全体を通しての感想ですが、「前のアルバムより一歩進んだ感じがする、これからもユニゾンは進んで行くんだな」って感じですね。
既に3月にシングル、4月からはまたツアーが始まるというすごいスケジュール。
本当に音楽が好きなんだろうなって思いますし、そんな彼らが奏でる音楽が良くないわけがない、僕はそう思います。
なのでアニメタイアップの曲しか知らないって人も、昔は聴いてたな~って人も、もちろん現在進行形でファンだよって人にも是非聴いていただきたいです。



それでは今回はここまで!
また次回(未定)をお楽しみに…